へちまカラーのスーツ

この1週間ほど、とても悩んでおります。5月の上旬からとりかかっていた、一重のスーツが完成しようとしています。

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何か全体的に思ってたのと違う。いえ、襟のラインが多少気に入らない以外は、ほぼイメージ通りにできたのです。違うのは、これを着ている自分の姿。
ひょっとして…おばぁちゃんくさい?私はバッチリおばちゃんなので、おばちゃんに見えることは何も問題ないのですが、これは…。
これを縫ったことで、技術は向上したとは思いますよ。洋裁の先生、いつもありがとうございます。

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 生地は先生に安く譲っていただいた、イターリヤ製のタイヘン上品な、柔らかくて質のよいものです。イターリヤという響きにくらまされて、自分がこれをまとってる姿が想像できなんだのです。イターリヤというと、私の中では、ラテン気質で昼休みが長い国というイメージがあるのですが、本当にあの方たちが高級毛織物をせっせと製造しているのか?


ともあれ、おそらく天海祐希あたりの、スラリとしたウツクシイ方が身にまとえば、やぼったいこのスーツも知的で洗練されたものに見えましょう。が、この先ワタクシが天海祐希に変身することは、…ないです。

 

先週、裾まつりや、裏地の中とじをやっている時点で、私が着たら野暮ったくなるであろうことはわかってはおりました。なるべくそのことは考えないようにして、とりあえず完成に向けて、せっせと針を動かしてました。夏の一張羅のスーツは、ズボンのウエストがきつく、いっぱいまで大きくしてもまだきついため、このスーツの完成をあてにしていたのです。そういう事情もあって、途中で冷静に判断して修正するなど、対応策を取らなかったのです。

 

現在残りの作業は、ボタンを買って、ボタンホール屋さんに出すだけです。他には私にできることはありません。ボタンは高いのです。前の打合わせだけでなく、袖口にも”あきみせ”があるので、ボタンがたくさんいるのです。そこまでやっても、着るのだろうか?と考えると、うーん。

 

先週から、このまま押入れに放り込んでなかったにするか、ボタンをつけてタンスにしまうかで悩んでいます。小物だと「いやー、失敗失敗。さ、次、次!」と取れる材料を取って、なかったことにするのですが。大物だし、パターン引くのも、縫うのも時間かかったしと考えると、そこまでさっさと思いきれないがために、思い悩んでいるのです。

 

ブログにあげてしまってなお、なかったことにしようかと悩んでます。”日本の未来を憂う”とような深刻な悩みでないのに、とても悩んでいるのです。悩みを文章で書けばスッキリするかと思ったのですが、やはり悩んでいます。